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2012年 07月 08日
東京はこの2日間は雨模様でしたが、午後から少しずつ天気が回復してきました。
梅雨特有の湿っぽさはそのままですが、雨雲が去って、 陽射しや青空が徐々に覗くこのタイミングは意外にも清々しいものです。 - - - - - - - - - 今期は2階フロアに美術品ともいえるアジアのアンティークが加わりました。 そのひとつ、こちらは11世紀の北インド、 古代ヒンドゥー教の寺院に施されていたという彫像(欠片)。 世界遺産となっているあのカジュラーホ寺院群で知られる チャンデッラ朝時代のものです。 神の教えと世俗性とが一体化したインド古代ヒンドゥー教。 その厚い信仰により、王朝時代のカジュラーホでは 10世紀前半〜13世紀末までの間、85もの石造寺院が建造されたといいます。 (その後、14世紀のイスラムの台頭により破壊、今は25のみの現存に至る)。 これら寺院の外構にはおびただしい数の神々や天女、 そして信仰上、人生の三大目的のひとつとされるカーマ(性愛)に基づいた ミトゥーナの彫像が施され、生々しくもダイナミックな 官能の世界が宗教美術となって伝えられています。 話をこのトルソ(彫像)に戻し…。 腰の艶かしい捻りから、 元の姿はトリバンガ(=三屈法)の 官能的な立ち姿であったことは 容易に偲ばれます。 また肉体の繊細な隆起や、 丹念に作りこまれた装身具、 腰に纏わる薄衣の表れから、 欠片故にその姿に 見果てぬ思いを馳すものです。 このトルソの正体は、 美しく妖艶で、時に狂気をもたらす インド神話の美しい天女、 アプサラなのでしょうか。 STAFF : Naka
by gallery-ryo
| 2012-07-08 14:00
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